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ある日の内藤國雄九段

関西交流会の時に、田中幸道指導棋士四段から聞いたお話。


田中奨励会員が内藤國雄九段の対局で記録係を務める機会がありました。今からなら二十年ちょっと前のことでしょう。内藤九段は朝から体調が悪そうにしている。二日酔いなのである。あぐらで指していて、指し手もどことなく投げやりな感じ。


と、十時半頃に観戦記者がやってきて、対局者に挨拶しました。
「今日の観戦記を担当いたします○○です。よろしくお願いします」


「なんや、観戦記がつくんかいな…」


内藤九段はやおら正座に居住まいを整えると、先ほどまでとはうってかわった気合いのこもった手を指し続け、見事に勝利を収めたのだそうです。


あんなに将棋強い人見たことないと思った、とは田中さんの弁。そりゃそう思うでしょうね。

author:はくた, category:その他, 00:06
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