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アサクサ国王
 
 
「将棋ペンクラブ幹事になっても、ひとつもいいことありませんよ」。
 
これは私が将ペン幹事の勧誘を受けた際、言われた言葉です。
不思議ですねぇ。普通勧誘する方は、引き受けてもらおうと、たとえなくたって特典を打ち出すものです。でもねぇ、言われたんですよ私は。いいことなんか何もないけど、よろしくお願いいたしますよ、と……。
 
 
幹事の打診はハガキでした。電話ではなく、ハガキです。幹事の鷲北さんが、勧誘と説明のため、私のウチの近くまで来てくれると言う。私たちは2、3度ハガキを交わして日程を決めたのち、国分寺で落ち合ったのでした。
 
鷲北さんはぶっきらぼうな人でした。いえいえ、いい意味で、とかじゃなくぶっきらぼうなのです、単に。しかしそのおかげで、話は簡潔かつ明瞭。幹事の仕事や幹事内部の状況がしっかりつかめましたので、私はその場で幹事になることを了承したのでした。
その後棋士や棋界の話などをしながらしばらく呑み、河岸をかえ、2軒目の居酒屋ではマグネット盤で一局指しました。そして完膚なきまでに負かされたのでした。ご祝儀の白星なんてものもないということです。ホントだ、幹事になったっていいことないや、と私は思ったのでした。
 
ところで打診を受けた鷲北さんからのハガキ、文は人柄なりで極めて簡素なものだったのですが、ちょっとだけ私の趣味に合わせた記述があったのです。それは、「先日の菊花賞、アサクサキングスから流して当てました」というもの。私が競馬好きということで、さりげなく一文加えてくれたのでした。
思えばブッキラボーな勧誘も、喜び勇んで幹事になってガッカリすることのないよう、一つの高度なテクニックだったのかもしれません。実際私は幹事になって、なんだ、けっこういいことあるじゃないかと感じています。それとも鷲北さんと「いいこと」の定義が違うのでしょうか……。
 
 
今度の日曜日の宝塚記念、登録馬にアサクサキングスの名前があり、私はふと、幹事に勧誘されたときのことを思い出しました。
アサクサキングス、昨年3月の阪神大賞典以来ですから久々のレースです。ダービー2着、菊花賞1着ではありますが、2桁着順も5回。1番人気で2回出走の春の天皇賞では3着、9着。取りこぼしの多い、あまり信頼のおけないG鞠呂覆里任后それでいて馬券になるときは不思議とそこそこの人気で、競馬ファン泣かせの馬です。少なくとも私はいい思いをしたことがありません。
7歳なので、そろそろ引退でしょうか。長休明けに強豪が多数出走と不利ではありますが、当日鷲北さんと社団戦で一日過ごすので、これもご縁ということで、記念馬券で買ってみようかなぁと思っています。
 
今回はさすがに配当がつくので、来たらニューアサクサ辺りで酒盛りですなぁ。
 
 
author:あらはた, category:, 17:50
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